繰り上がりが苦手なお子さまへ – 楽しく学べるコツとサポート方法
算数の「繰り上がり」は、多くのお子さまがつまづきやすいポイントのひとつです。発達特性のあるお子さまの場合、視覚的な理解や手順の記憶が難しいため、「どうしてできないんだろう?」と不安を感じることもあるかもしれません。今回は、繰り上がりが苦手なお子さまが楽しく学び、スムーズに理解できるためのポイントをご紹介します。
1. 視覚的に理解するための工夫
繰り上がりの概念を、具体的に目で見て確認できるようにするのが効果的です。例えば、ブロックやビーズなどの「具体物」を使って数を表すことで、数が10を超えると新しい「束」になることが視覚的にわかります。
また、数字カードや図を使った演習もおすすめです。数が増えていく様子をイラストや絵で視覚化することで、「繰り上がりとはどういうことか?」をゆっくり理解していくことができます。
ステップランドでは、数字の繰り上がりのあるカードを使ってフラッシュカードのように応答してもらっています!
2. スモールステップで練習する
大きな問題にいきなり取り組むのではなく、1桁の数から少しずつステップアップしていくと、自信を持って進めやすくなります。たとえば、「5+6」など、1つだけ繰り上がりが発生するような問題から始めると、混乱せずに取り組みやすくなります。
毎回少しずつ難易度を上げながら進めることで、「自分にもできる」という達成感を味わえ、積極的に挑戦できるようになります。
3. ゲーム感覚で楽しく取り組む
ゲーム形式で繰り上がりの練習をすると、楽しみながら学習でき、自然に理解が進むことが多いです。例えば、サイコロを使った足し算ゲームや、数字合わせのカードゲームなどが効果的です。正解するたびにポイントをもらったり、目標に向かって進んだりと、学習にやりがいを感じるようになります。
4. お子さまのペースに合わせたサポート
発達特性を持つお子さまには、それぞれ違った学びのペースやスタイルがあります。焦らずにお子さまのペースに寄り添って取り組むことで、「分かる」ことの喜びを体験してもらえます。うまくいかないときは、「少しずつできるようになるよ」と励まし、失敗しても構わないという安心感を与えましょう。
繰り上がりは、少しずつできるようになる!
繰り上がりは最初こそ難しいかもしれませんが、毎日の少しずつの練習が必ず成果につながります。子どもたちが「わかった!」と笑顔になる瞬間を楽しみに、私たちも丁寧にサポートしていきます。
算数を楽しく学びながら、お子さまが自信を持って新しいステップに挑戦できるよう一緒に頑張りましょう!